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[戦後70年 県北から] 安芸高田市向原でも式 平和誓う

 安芸高田市向原町の向原町原爆被害者友の会が1日、同市向原町の丸山公園内にある慰霊碑前で、原爆死没者の追悼式を開いた。

 会員たち14人が黙とうした後、玉川祐光会長(83)が「悲惨な歴史を繰り返さないという思いを共有し、恒久平和につなげたい」とあいさつ。参列者は祭壇に菊を手向けた。

 原爆投下後、向原町には芸備線で負傷者が次々と運び込まれた。慰霊碑によると、犠牲者は百数十人とされ、身元不明のまま荼毘(だび)に付された人も多かったという。

 当時、向原高等女学校(現向原高)2年で、負傷者の救護に当たった仲肥マツエさん(84)=向原町坂=の体験記を会員が朗読した。参列した落合不愧子(ふきこ)さん(73)=同=は「向原の戦争の歴史を継承したい」と話していた。(山成耕太)

(2015年8月2日朝刊掲載)

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