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平和博物館10館の展示・理念紹介 広島の原爆資料館

 平和をテーマにした博物館のネットワーク「日本平和博物館会議」の加盟10館による「戦後70年共同展示」が1日、広島市中区の原爆資料館東館で始まった。各館の展示内容や運営理念を写真パネルで伝えている。31日まで、無料。

 地下1階に12枚を展示した。原爆資料館は黒焦げの弁当箱や三輪車を紹介。沖縄県糸満市のひめゆり平和祈念資料館は、沖縄戦で看護要員として動員された「ひめゆり学徒隊」の遺影や遺品を載せた。大阪市のピースおおさか(大阪国際平和センター)は、大阪大空襲で焼け野原になった街の写真や、犠牲者を追悼する活動をまとめた。

 共同展示は、戦後70年に合わせ、各館に訪れてもらうために企画した巡回展。今月は、6日に「原爆の日」を迎える広島で開くことにした。来館した亀山敏夫さん(88)=西区=は「全国各地で戦争の惨状を継承し、若い人たちは訪れて勉強してほしい」と願っていた。

(2015年8月2日朝刊掲載)

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