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鎮魂の祈り歌声に込め 広島で平和祈念コンサート

 広島ゆかりの音楽家たちによる「ヒロシマ平和祈念コンサート」が1日、広島市中区のJMSアステールプラザで始まった。初日は出雲市出身のテノール歌手錦織健が、鎮魂と平和の祈りを歌声に込め、約650人を魅了した。

 高校時代に広島の恩師に声楽を学んだ錦織。冒頭、カッチーニ作曲「アベ・マリア」を思い出の地にささげた。西区民文化センターの被爆70年企画で中村暢之が作曲した「ひろしまへ」も情感たっぷりに響かせた。児童文学作家の那須正幹作詞、蒔田尚昊(しょうこう)作曲の「ふるさとの詩」の初演もあり、ソプラノの佐々川広子が伸びやかに歌い上げた。

 最終日の2日は午後3時から、広島市出身のチェロ奏者山崎伸子やバイオリンの正戸里佳らが、被爆70年に寄せて作られた曲などを奏でる。中国新聞社などの主催。(余村泰樹)

(2015年8月2日朝刊掲載)

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