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戦時下伝える250点 益田で千人針や軍服展示

 戦後70年の記念企画展「戦時下のくらし展」が1日、島根県益田市本町の市立歴史民俗資料館で始まった。市民が寄贈した収蔵品に加え、戦争体験者の収集品を多く収蔵するギャラリーひれふり(同市大草町)の資料も展示している。

 兵士に贈った「武運長久」を祈る千人針、防空頭巾、消火に使う布製バケツ、灯火管制による照明の覆いなど当時の生活を伝える約250点。軍服や小銃、赤紙、兵役を終えた記念の「兵隊盃(さかずき)」など軍人関連の資料も並ぶ。当時の新聞記事のパネル展示は、中国大陸での日本軍の様子などを報じている。

 同館は「時がたち戦争を語れる人が少なくなる中、戦争を知らない若い世代が展示を通して平和について考えるきっかけになれば」としている。

 祝日を除く毎週火、水曜日と9月24、25日休館で、同27日まで。一般200円、高校生以下無料。同館Tel0856(23)2635。(江川裕介)

(2015年8月2日朝刊掲載)

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