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平和の心結ぶリボン ドーム2重に囲む 広島市中区

 「核兵器をなくそう」「世界平和」―。被爆者女性でつくる「ヒロシマ・平和リボンの会」の会員たち約80人が2日、広島市中区の原爆ドームを、平和への思いを込めた布製の「リボン」で囲んだ。

 折り鶴などのイラストも入れたリボンは約700枚。つなぎ合わせ、ドームを2重に囲んだ。原爆投下時刻の午前8時15分、全員で黙とう。「青い空は」を合唱した。静岡県御殿場市から参加した中学1年亀井ゆうさん(12)は「平和が続くようにと願った」。

 米国の平和運動家の活動を先例に1990年から5年ごとに開催。被爆70年のことしは6回目を迎え、同会は全会員が80歳を超えた。渡辺美代子代表(85)=広島市西区=は「原爆で失われた命の尊さを伝え続けていく」と汗を拭った。(根石大輔、写真も)

(2015年8月3日朝刊掲載)

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