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原水協系世界大会が長崎で「国際交流フォーラム」

■記者 道面雅量

 日本原水協系の原水爆禁止2008年世界大会・長崎が8日、海外ゲストを交えた「国際交流フォーラム」で始まった。原水禁国民会議系の被爆63周年原水爆禁止世界大会・長崎は2日目に入り、多彩な分科会で議論を深めた。

 原水協系の大会は、長崎市の長崎大中部(なかべ)講堂に約400人を集めて開幕。田上富久市長が「核廃絶へ世界の都市の連帯を深め、政府を動かしたい」と来賓あいさつした。5カ国・地域の代表による討論があり、ベトナム平和委員会のファン・バン・チュオン副代表は「戦争の悲惨さを忘れないことを出発点にしよう。原爆被害も枯れ葉剤被害も」と訴えた。

 原水禁系は、長崎市内の各所で分科会を開いた。「平和と核軍縮2」と題した分科会では、日本の安全保障政策などを議論。今年2月、漁船と衝突事故を起こした海上自衛隊のイージス艦が長崎で建造されたことに触れ、「平和を発信するはずの被爆地の今を見詰め直そう」という問題提起もあった。

(2008年8月9日朝刊掲載)

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