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世代超え核廃絶願う 尾道・三原で慰霊祭など アピールや座り込み

 尾道市と三原市の被爆者や遺族、子どもたちが6日、それぞれ地元の慰霊碑前で原爆犠牲者の冥福を祈り、平和の実現を誓った。

 尾道地区原爆被害者の会(岡田進会長)は、尾道市東尾道の慰霊碑前で慰霊祭を開いた。約100人が参加。この1年間に亡くなった9人を加えて374人の死没者名簿を慰霊碑に納め、広島に向かって黙とうをささげた。同市高須町の高西中3年高橋祐紀君(14)が「日本から世界へ核兵器の廃絶を強く訴えたい」と平和アピールを読み上げた。

 同市御調町の町原爆被害者協議会(森山儀助会長)も、市御調支所内の慰霊碑前で追悼法要をし、被爆者たち約30人が原子力発電所の廃止を含め核廃絶を願って座り込んだ。

 三原市原爆被害者之会(村上徹郎会長)は、JR三原駅北側の慰霊碑前に約80人が集まり黙とうした。この1年で亡くなった21人を含む457人の死没者名簿を慰霊碑に納め、花と水をささげた。(山成耕太、和泉恵太)

(2011年8月7日朝刊掲載)

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