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『フクシマとヒロシマ』 内部被曝検査 広島県、全額支援へ

 福島第1原発事故を受け、広島県内に避難している福島県民が広島大病院(広島市南区)で内部被曝(ひばく)線量などを調べるホールボディーカウンター(全身測定装置)検査を受ける際、その費用2万円を広島県が支援することが7日、分かった。検査は8日に始まる。 

 県や大学関係者によると、県は県内への避難が確認でき、広島大病院で検査する全員に費用支援する方針。対象者は約240人と見込む。全額支援する方向で調整している。

 検査の電話予約が1日から始まったのに合わせ、湯崎英彦知事と広島大の浅原利正学長が意見交換。「被災者の金銭負担を軽くしたい」との見解で一致したという。福島県民との特定をどうするかなど細部の調整をしていた。

 ホールボディーカウンターは、体内の放射性物質から出る放射線から核種や量を特定し、医師がパソコン画面で確認する仕組み。内部被曝について明らかにできる。

 検査の電話予約は平日午前10時から1時間、広島大緊急被ばく医療推進センターTel082(257)5862。(下久保聖司)

(2011年8月8日朝刊掲載)

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