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子どもの声伝えたい 独テレビ、荒神町小を訪問 70年の軌跡 世界へ 広島市南区

 国営放送の「ドイツテレビ協会」が、現地の子どもニュース番組向けに、荒神町小(広島市南区)の平和集会を取材した。

 東アジア総局東京支局員2人が同小を訪問。全校児童が、同小の卒業生である梶矢文昭さん(76)=広島市安佐南区=の被爆体験を聞く様子や、学年ごとに考えた「平和宣言」について声をそろえて発言したり、折り鶴をみんなで取りまとめたりする姿を撮影した。

 祖父が被爆者という6年青波歩海(あゆみ)君(11)は、梶矢さんの被爆証言を聞いた感想を問われ、「(体験を)聞くのは嫌じゃない。語り継いでいかないといけないことだから」と答えていた。

 統括する北京支局のカティヤ・アイシフォン特派員は「広島に原爆が落とされた日が近づく中、広島の子どもたちの様子をドイツの子どもたちに伝えたい」としている。(二井理江)

(2015年8月3日朝刊掲載)

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