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放射線の影響 30キロ圏で講演 島根県主催で始まる

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の事故に備え、放射線が健康に与える影響などを学ぶ県主催の講演会が始まった。島根原発30キロ圏の自治体を対象に2008年から毎年、開いている。

 雲南市木次町のチェリヴァホールで1日にあった講演には、約40人が参加した。

 札幌医科大付属病院(札幌市)放射線部の武田浩光副部長(55)が「放射線が与える最大の健康影響は、DNAを傷つけること」と指摘。「放射線の影響は一定量までは限定的だが、影響を受けやすい子どもの被曝(ひばく)は別格で重大と考えた方がいい」と話した。

 2日は松江市で実施。9日は午前9時半から安来中央交流センター(安来市)、午後1時半から出雲市民会館である。

(2015年8月3日朝刊掲載)

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