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脱原発や核廃絶世界大会で討議 原水禁・原水協

 原水禁国民会議などと日本原水協などの二つの原水爆禁止世界大会は8日、それぞれ長崎市内での分科会などで討議を続けた。

 原水禁の大会は14の分科会やフィールドワークを実施。「脱原発」がテーマの分科会では、原子力資料情報室の西尾漠共同代表が「風力や太陽光などを組み合わせれば、日本は自然エネルギー大国になれる」と訴えた。

 連合や核禁会議との共催シンポジウムもあり、原爆に遭った場所により援護に差がある長崎の「被爆体験者」の問題を議論。放射性降下物による「内部被曝(ひばく)の影響を考慮するべきだ」との意見が出た。

 原水協の大会は18の分科会を開催。核兵器廃絶が議題の分科会では核兵器全面禁止の署名に取り組む福島市の参加者が「現地では核兵器だけだと応じてもらいにくく、原発をなくす署名と一緒に集めている」と報告した。

 また、海外の政府代表と非政府組織(NGO)関係者が対話するフォーラムも開催。メキシコ代表が「被爆国日本のNGOが主導して核兵器禁止条約の草案を作るべきではないか」と問題提起した。 (岡田浩平、金崎由美)

(2011年8月9日朝刊掲載)

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