×

ニュース

広島女学院高生ら証言朗読 あす 被爆70年 語り継ごう

 広島女学院中高(広島市中区)の同窓生でつくる「ヒロシマを語り継ぐ会」が5日午後1時半から、同校で被爆証言の朗読会を開く。同校の高校放送部に呼び掛け、部員7人も朗読に参加。70年前の原爆の悲惨さをかみしめ、平和への思いを言葉に乗せる。

 語り継ぐ会はことし3月、呉市出身の浅海和子さん(67)=神戸市=たち同窓生4人で結成。被爆体験の継承をと朗読会を企画した。

 7月下旬には、父親が被爆者で、当日司会をする同校出身のフリーアナウンサー白井京子さん(62)=東京都=が同会の依頼を受けて母校を訪れ、後輩を指導。「証言をつづった人たちの気持ちに寄り添い、ゆっくり読んで」などと助言した。

 放送部の2年宮下有希部長(17)は「重要な証言を、しっかりと伝えたい」と話した。

 5日は、同校の証言集や旧広島二中の生徒の母親の手記などを朗読する。放送部員のほか、同校卒業生の関岡直江さん(66)=大阪府=が所属する関西の朗読グループ「ことば工房」の4人も加わる。

 浅海さんは「広島でも記憶の風化が進んでいる。一人でも多くの人に伝われば」と来場を呼び掛けている。入場無料。(石井雄一)

(2015年8月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ