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「あの日」知っていますか 惨状生々しく 東京で写真展

 「知っていますか…ヒロシマ・ナガサキの原子爆弾」と題した写真展が4日、東京都千代田区のJCIIフォトサロンで始まった。被爆の惨状を若い世代に伝えるため、日本写真家協会(熊切圭介会長)が被爆70年に合わせて開いた。

 1945年の8月6日から10月にかけて11人が写した60点を展示。中国新聞カメラマンだった故松重美人氏が撮影した広島・御幸橋西詰めに身を寄せる被爆者たちをはじめ、熱線を受けた腕の治療を受ける女性など、生々しい写真が並ぶ。

 写真は全てオリジナルのネガからプリントした。協会副会長で尾道市出身の松本徳彦さん(79)は「複製よりも画像が鮮明。戦争を知らない世代に事実を知ってもらいたい」と話す。来場した団体職員の武田純子さん(45)=新宿区=は「やけどの様子が想像以上で、悲惨さがよく分かる」と見入っていた。

 30日までで月曜休館。無料。(清水大慈)

(2015年8月5日朝刊掲載)

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