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折り鶴に込める思い 避難所から返礼の千羽 中区の看護師石口さん 気仙沼で支援活動

 東日本大震災で被災した宮城県気仙沼市の避難所から、現地で支援活動をした広島市中区の訪問看護師石口房子さん(59)に千羽鶴が届いた。被爆地からの多くの人の支援への感謝と、「原爆の日」に合わせた平和への祈りが込められた折り鶴。石口さんは「今後の支援活動の励みになる」と喜んでいる。

 7日に届いた千羽鶴は長さ2メートルほどで、赤や青など色とりどり。「ありがとうの気持ばかりをお届けさせてください」とメッセージが添えられ、送り主は「気仙沼市立面(瀬)中避難所から」と中学校名が記されている。

 石口さんと、呼び掛けに応じた広島、山口市の看護師5人は4~6月、1、2回ずつこの避難所を訪問。健康診断や感染症予防の指導をした。今後も訪れる予定という。

 「被爆地と被災地の気持ちがつながった」と石口さん。10日、中区の平和記念公園の原爆の子の像にささげる。(馬上稔子)

(2011年8月10日朝刊掲載)

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