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広島に向け89人出発 あの日の歩み逆にたどろう 島根県邑南

 被爆直後の広島市から邑南町に逃れてきた人々の歩みを逆にたどる「歩こう広島まで」が4日、始まった。89人が同町の出羽公民館を出発し、広島市中区の平和記念公園を目指して歩き始めた。

 島根、広島両県の参加者68人と、サポート担当の公民館主事ら21人。町内のお年寄りたちが作った千羽鶴を持ち、正午に出発。沿道の児童のグループから千羽鶴を託されたり、「最後まで頑張れ」などと声を掛けられたりしていた。

 出発地近くの温度計は37度。2度目の参加となる同町鱒渕、吉川了平さん(68)は「あの日も暑かったと聞く。一歩一歩踏みしめたい」と話していた。

 一行は広島県北広島町、安芸高田市を経由し、5日午前8時ごろ、平和記念公園に到着予定。5月に発足した広島邑南会の会員が出迎える。(城戸昭夫)

(2015年8月5日朝刊掲載)

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