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使用済み核燃料「早く敷地外に」 松江市長が知事に国への働き掛け要望

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)が立地する同市の松浦正敬市長は4日、県の溝口善兵衛知事に、中電が4月末で廃炉とした1号機の使用済み核燃料について、早期に敷地外に搬出するよう、国への働き掛けを要望した。

 県への2016年度重点施策要望の一環。1号機の使用済み核燃料について、松浦市長は「住民の不安を取り除くため、国が主導して早急に取り組むべきだ」と訴えた。

 低レベル放射性廃棄物の処理をめぐる虚偽記録問題についても言及。原子力規制庁に厳格な対応をしてもらうよう求めた。「ハード面だけでなく、それを扱う人間へのチェックも必要だ」とした。

 溝口知事は「使用済み核燃料の処理は、国全体で考える問題。今後も申し入れを続けていく」とした。

(2015年8月5日朝刊掲載)

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