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広島復興の歴史 小中に漫画寄贈 マツダ

 マツダの小飼雅道社長は4日、広島県庁を訪ね、中国放送(広島市中区)が被爆70年に合わせて企画した「まんがで語りつぐ 広島の復興」を広島県内の小中学校に寄贈したと湯崎英彦知事に報告した。

 小飼社長は県内の小学校354校、中学校264校へ7月末までに1冊ずつ贈り、全国にあるマツダ車の販売店にも置くことを説明した。漫画は10章立て。第5章で、マツダが被爆4カ月後の12月に三輪トラックの生産を再開し、物資の輸送などで復興を支えた姿を紹介している。

 小飼社長は「自分たちで何とか復興しようという気概を子どもたちに学んでもらいたい」と強調。湯崎知事は「大変な苦労の歴史。人の力で立ち直ったのは広島だけでなく人類の希望になる」と応えた。(川上裕)

(2015年8月5日朝刊掲載)

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