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広島の平和公園模型 折り紙で 三次市君田の博物館「被爆70年の重みを」

 三次市君田町の君田折り紙博物館の赤木賢治館長(73)たちが、折り紙や工作用紙で広島市中区の平和記念公園の立体模型作りを進めている。祈りの場を形にすることで「被爆70年の重みを表現し、平和について考えてもらうきっかけになれば」と願いを込める。

 立体模型は、縦2・7メートル、横1・5メートルの発泡スチロールの土台の上に、紙を折って作った原爆ドームや、原爆資料館、原爆の子の像などを置いて、平和公園一帯を表現している。

 赤木館長が君田折り紙教室の受講生たち4人に協力を呼び掛けて、6月下旬から週2、3回集まり、作業を始めた。赤木館長は「幼いころは紙すら簡単に手に入らなかった。折り紙を折っていられるのは平和があってこそ」と強調する。

 作品は、6日までに完成させ、折り紙博物館で今月下旬まで展示する。火曜定休。大人200円。高校生以下無料。同博物館Tel0824(53)7074。(野平慧一)

(2015年8月5日朝刊掲載)

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