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保安規定違反と判断 島根原発の虚偽記録問題 規制委

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)での低レベル放射性廃棄物の処理をめぐる虚偽記録問題について、原子力規制委員会は5日、原子炉等規制法に基づく保安規定違反(監視)に当たると判断した。「監視」は四つある違反区分の中で最も軽い。今後、中電の改善措置の状況をチェックする。

 東京であった規制委の定例会合で、原子力規制庁の担当者が問題の経緯を報告して了承された。委員からは虚偽の記録を作っていたことに「偽装工作だ」などと厳しい意見が出た。規制庁は保安検査などで、改善の状況や安全文化向上への取り組みを確認する。

 規制委の判断を受け、島根県と松江市は6日、発電所への立ち入り調査を実施する。中電による原因調査や再発防止策の進み具合を聞き取る。

 中電は「事実関係を十分検証して再発防止対策を策定し、規制庁による確認をいただきながら改善活動を徹底する」としている。(山本和明、秋吉正哉)

(2015年8月6日朝刊掲載)

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