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避難家族ら保養キャンプ 庄原市西城のグループ招待 福島など6組17人

 庄原市西城町の住民たちでつくるグループが、福島第1原発事故による放射能の影響を懸念している福島県などの家族連れを同町に招き、交流する「保養キャンプ」に取り組んでいる。6日まで。

 キャンプは、尾道市の避難者向けシェアハウスを訪れている人を対象に企画。福島、埼玉、千葉県などから6組17人が訪れた。町内の民家で寝泊まりし、野菜の収穫体験や動物とのふれあいなどを楽しんでいる。

 2日目の5日は、地方への移住希望者がいたため、町内の空き家4軒を見て回った。その後、西城自治振興センターで、住民と一緒にラタトゥイユやサラダを作って食べた。

 福島市の主婦佐藤真弓さん(40)は「放射能のことを気にせずに過ごせるので、気持ちが楽になる」と話す。長女の小学4年優衣さん(9)も「ヤギや牛に触ることができて楽しい」と喜ぶ。

 受け入れ窓口を務める、西城自治振興区の地域マネージャー上西みどりさん(47)は「真剣に移住を考えている人がいる。少しでも西城のことを知ってもらうきっかけになれば」と話していた。(山本堅太郎)

(2015年8月6日朝刊掲載)

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