×

ニュース

森下さん華麗な投球 マツダ球場ピースナイター

 広島が被爆70年を迎える前日の5日、平和と核兵器廃絶の願いを球場から発信する「ピースナイター2015」が広島市南区のマツダスタジアムであった。

 広島―阪神戦の五回終了後、3万1170人の観客が、平和と広島東洋カープを象徴する緑と赤の特設新聞を掲げ、スタンドを染めた。広島市中区出身で被爆2世のプリマバレリーナ森下洋子さん(66)が「原爆はあってはならない。世界が平和で温かく、美しくなるよう祈るのは広島の使命」とグラウンドから訴えた。

 森下さんは白いバレリーナ衣装の上にユニホームをまとった姿で、始球式にも登場した。

 広島東洋カープ、生協ひろしま、広島平和文化センター、広島電鉄、中国放送、中国新聞社の主催。08年から8月6日に近いホームゲームの日に行っている。岩国市の岩国中2年山本怜奈さん(13)は「平和だから野球も楽しめる。戦争のない世界を願って応援した」と話していた。(加茂孝之)

(2015年8月6日朝刊掲載)

年別アーカイブ