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核なき世界を子どもが議論 14都道府県の小中高生53人 広島市中区

 14都道府県の小中高生が集まり、核兵器や戦争のない世界の実現について考える「子ども平和会議」が5日、広島市中区の県立総合体育館で開かれた。未来を担う子どもたちが継承者として平和について考え、語り継いでほしいと、日本生活協同組合連合会(日本生協連)と広島・長崎両生協連が初めて主催した。

 福島や広島、岡山、長崎などの小学2年~高校3年の53人が、戦時中に地元であった空襲や原爆などについて事前学習を重ねた上で参加。八つのグループに分かれて、「争いをなくすため私たちができること」について意見を交わした。

 各グループの発表では、小学生は「譲り合い」「戦争の恐ろしさを知る」「今日話したことを家や学校で話す」、中学生は「政治の勉強をする」、高校生は「海外の人と交流して他国の理解を深める」など、さまざまな案が出た。これらを踏まえ、「二度と同じ過ちを繰り返さないため、話し合いをしたり、周りの人に伝えたりすることで平和への思いを訴え続け、核なき世界を創っていきます」とのアピールを採択した。

 「考えの幅が広がった。この会議を学校新聞に載せ、校内で戦争をなくす討論会を企画したい」と帯広柏葉高(北海道帯広市)1年の仙石洋斗君(16)。良城小(山口市)6年の沢俊介君(12)は「長崎の原爆についてよく知らなかった。長崎に行って勉強したい」と話していた。(二井理江)

(2015年8月6日朝刊掲載)

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