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各国大使へ平和メッセージ 中学生19人が英語で伝達 広島市中区

 広島市の中学3年生19人が5日、中区のホテルで、平和記念式典に出席する駐日大使たち23人に自作の平和メッセージを英語で伝えた。市の被爆70年事業の一環。

 祖父が被爆者という宇品中(南区)の中野真人君(14)は、アイルランドの大使に「核兵器なき世界」への願いをアピール。「さまざまな人に広島で起こったことを伝えられる関係をつくっていきたい」と誓った。「各国のリーダーの話し合いには何十億人もの命が懸かっている」と訴える生徒も。相手を理解し尊重する決意を示した中広中(西区)の板谷さくらさん(14)は「理解してもらえ、うれしい」と話した。

 生徒の平和への意識を高めようと、市教委が私立を含め市内にある全77校から「メッセンジャー」を募集。19人は4月からこの日まで計5回、被爆体験を聴くなどの研修を受けた。6日は午前に平和記念公園(中区)で観光客にメッセージを書いた紙を配る。(菊本孟)

(2015年8月6日朝刊掲載)

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