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10代の1票で築く平和 高校生220人が意見交換 広島市中区

 全国高校生平和集会が5日、広島市中区の広島国際大広島キャンパスであった。18都道府県から約220人が集まり、平和な社会の実現に向けて意見交換。選挙権年齢の18歳以上への引き下げを受け、政治への関心を高める必要があるとの声が相次いだ。

 生徒は核兵器廃絶や基地問題など5分野に分かれて討議。憲法改正がテーマの13人は「友人が戦争に行くかもと思うと恐ろしい」「9条を守りたい」などと発表した。

 選挙権年齢引き下げには「友人と政治の話をしやすくなった」と喜ぶ声や「考えがまとまらない」との戸惑いも。政治への関心を呼び掛ける一方、デモなどへの参加を止める大人もいるとして「矛盾している」と訴える生徒もいた。

 集会では、被爆者から聞いた体験談も踏まえ「若い世代が学び、声を上げ続けよう」とのアピールを採択した。(奥田美奈子)

(2015年8月6日朝刊掲載)

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