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被爆者思い68キロ踏破 島根県邑南から4日出発「歩こう広島まで」 平和公園で千羽鶴ささげ祈る

 70年前に広島で被爆した人たちが邑南町へ避難した道のりを逆にたどるイベント「歩こう広島まで」の参加者88人が5日朝、ゴールの平和記念公園(広島市中区)に到着した。

 12~70歳の67人と公民館職員たち21人。午前8時すぎ原爆ドーム前に着き、公園内にある原爆の子の像に児童やお年寄りが作った千羽鶴11束をささげて黙とうした。

 一行は4日正午に邑南町の出羽公民館を出発。広島県北広島町や安芸高田市などを経由して約68キロを歩いた。

 1988年から毎年開催し、28回目。初めて参加した石見中3年服部泰輝君(15)は「アップダウンの激しい道のりで、当時の被爆者の大変さを知り、胸が痛んだ」と話していた。(山本乃輔)

(2015年8月6日朝刊掲載)

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