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現職陣営だけ説明会に出席 山口県上関町長選

 任期満了に伴う山口県上関町長選(9月1日告示、6日投開票)の立候補予定者説明会が5日、町総合文化センターであった。出席したのは上関原発建設計画の推進派が推す3期目の現職柏原重海氏(65)の1陣営だけだった。反対派は4日、対立候補の擁立を見送る考えを明らかにしていた。1982年の原発構想浮上後、10回目となる町長選は初の無投票が現実味を帯びてきた。

 柏原氏の陣営は、推進派住民団体の役員が出席。町選管の担当者から、選挙運動の注意事項などの説明を受けた。

 一方、同じ日程で実施される町議補選(1人)の説明会には、推進派が支援する元町議の妻と、原発に反対する自然保護団体の代表女性の2陣営が出席した。

 福島第1原発事故後に中国電力が準備工事を中断、計画の凍結状態は4年以上続く。反対派は原発財源に依存しない施策を進める柏原氏を「一定程度、評価する」とする半面、反対運動の継続を強調している。町議補選は原発の是非も争点に、激戦が繰り広げられそうだ。

(2015年8月6日朝刊掲載)

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