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関電への電力融通継続 きょう以降も 中電、72万キロワットめどに

 中国電力は16日、盆休み明けに電力需給が厳しくなる関西電力に対し、17日以降も72万キロワットをめどに電力融通を継続する方針を明らかにした。中電は10日に三隅火力発電所(浜田市)がトラブルで停止したが、盆休み明けに企業活動が再開して管内の電力需要が増えても、従来の水準の融通は可能としている。

 三隅発電所が停止した後の中電の供給力は1235万キロワット。これに対し16日の最大電力は878万キロワットで、中電は17日以降も1千万キロワット台で推移するとみる。9日に記録した今夏の最大電力1083万キロワットと並んでも152万キロワットの余力があり、「電力融通はできる」としている。

 三隅火力発電所の運転停止は今夏2度目で、供給力は100万キロワット低下。電力供給の余力を示す中電の予備率は、安定供給の目安とされる8%を下回る6.0%となっている。

 一方、関電は14日に出力40万キロワットの堺港火力発電所(堺市)2号機がトラブルで停止し供給力がさらに低下。17日は電力使用率が92%に高まり、18日も90~95%を見通す。中電による電力融通の重要性が高まっており、中電は「中国地方の電力の安定供給を確保した上で、可能な限り融通する」としている。(永井友浩)

(2011年8月17日朝刊掲載)

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