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遺骨眠る寺で法要 庄原 広島原爆の日

 広島県庄原市では、市内の上野池近くで火葬された被爆者84人の遺骨が眠る東本町の宝蔵寺で、庄原市仏教会主催の追悼法要が営まれた。午前8時15分、各宗派の僧侶18人が、参列した市民約20人と一緒に本堂で黙とうをささげ、全員で読経。参列者たちが焼香した。

 同寺の寿山俊正住職(65)が「法要は、庄原で平和を考える場にもなってきた」とあいさつ。「原爆犠牲者軍人の碑」の前でも全員で焼香した。

 広島の原爆投下から3日後に、被爆者の臨時病棟が設けられた山内町では、原爆犠牲者慰霊祭があった。町内の慰霊碑前で、遺族や住民約100人が犠牲者の冥福を祈った。

 主催した山内地区社会福祉協議会の莵原(うばら)元樹会長(79)は「原爆、戦争の悲惨さを伝えていくことが、私たちの使命だ」と述べた。

(2015年8月7日朝刊掲載)

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