×

ニュース

戦争体験継承「民間と連携」 福山市長会見

 福山市の羽田皓市長は6日の記者会見で、被爆者の高齢化が進む現状を踏まえ「とりわけ、若い世代に被爆や戦争の体験を引き継ぎたいと強く思う」と述べた。民間団体と市が連携し、継承に向けた取り組みを充実させる考えを示した。

 市内では、被爆者や被爆2世でつくる市原爆被害者の会が3月末で解散。その後、2世を会長とする「市原爆被害者友の会」が結成された。羽田市長は「幸いにも、思いを受け継ぐ機運が高まっていることをうれしく思う」と話した。

 また、「若い世代の平和を求める意識の醸成が最も重要」と強調。今春に米ニューヨークであった核拡散防止条約(NPT)再検討会議には、盈進高(千田町)の生徒2人が参加した。国内外で核兵器廃絶を訴える「高校生平和大使」にも、2年連続で市内の高校生が選ばれたことから、「今の高校生の活躍は目覚ましく心強い」と述べた。

(2015年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ