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安保法案の廃案目指し文書採択 原水禁・協の広島大会閉幕

 原水禁国民会議などと、日本原水協などの二つの原水爆禁止世界大会は6日、ともに広島日程を締めくくる集会を広島市中区で開いた。核兵器廃絶とともに、「日本の戦争参加につながりかねない」などと安全保障関連法案の廃案を目指す文書をそれぞれ採択した。

 原水禁は、例年のまとめ集会に代わる結成50年記念シンポジウムを開き、約700人が参加した。広島県原水禁の金子哲夫代表委員は、「核と人類は共存できない」との理念を「核暴力で切り捨てられる人々と手を結ぶという意味がある」と解説。「今後も伝統を受け継ぐ」と誓った。

 アピール文では「安倍政権による戦争の道、原発再稼働への道に対抗することが喫緊の課題」と掲げた。

 原水協のヒロシマ・デー集会には、約5500人が参加。核兵器禁止条約を含む「効果的な措置」を追求するオーストリア外務省のアレクサンダー・クメント軍縮軍備管理不拡散局長のビデオメッセージを紹介した。

 決議文では「戦争法案は、日本国憲法を根底からくつがえす」と安保関連法案を非難した。(藤村潤平)

(2015年8月7日朝刊掲載)

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