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島根2号機は審査後回し 規制委 柏崎刈羽に集中

 原子力規制委員会は6日、再稼働の前提となる審査を進める中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町)など沸騰水型の4原発のうち、東京電力柏崎刈羽6、7号機(新潟県)を集中審査すると表明した。原子炉建屋など設備面に限られるが、島根2号機の審査は当面中断することになる。

 これまでは4原発合同で審査を進めてきた。更田(ふけた)豊志委員はこの日の審査会合で、「並行して審査すると、なかなか結論に近づかない」とし、集中審査で効率的に進めると説明した。

 規制委は審査資料の準備状況などを踏まえ、柏崎刈羽を選んだ。島根2号機など残りの3原発については、耐震設計の目安となる基準地震動など、地震や津波関連の審査は続ける。

 加圧水型の原発では、九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の審査を優先し、他の電力会社の審査の参考にさせてきた。(山本和明)

(2015年8月7日朝刊掲載)

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