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岸田外相「外相会合で核軍縮議題に」 広島原爆の日に米CNNへ寄稿

 広島、長崎の被爆70年に際し、岸田文雄外相(広島1区)は6日、米CNNテレビ(電子版)に寄稿した。来年の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に先立ち4月10、11日に広島市である外相会合で、核軍縮・不拡散を議題にしたい考えを示した。

 核軍縮・不拡散の課題として、多国間による核軍縮交渉▽核兵器の役割低減▽核戦力の透明性▽原子力技術の輸出管理―を列挙。伊勢志摩サミットの外相会合や今月24、25の両日に広島市である包括的核実験禁止条約(CTBT)機構準備委員会の「賢人会議」で、「全ての課題について議論したい」と記した。

 政治指導者や若者による被爆地訪問については、「核兵器がもたらす壊滅的で非人道的な結果を自らの目で見てほしい」と呼び掛けた。訪問自体が「核軍縮に向けた強力な原動力となる」とも強調した。

 また、被爆地選出の外相として、出会った被爆者の「体験は思い出したくないが、二度と繰り返さないために忘れないようにしている」との言葉を紹介。「心に特に深く刻み込まれ、私の信念にもなった」とつづった。(藤村潤平)

(2015年8月7日朝刊掲載)

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