×

ニュース

若者に語る戦争のリアル 被爆者・切明さん証言 広島原爆の日

 若者たちが被爆者と語り合う「はちろくトーク」が6日、広島市中区であった。15歳で被爆した切明千枝子さん(85)=安佐南区=の証言に115人が聞き入った。

 切明さんは、現在の南区にあった県立広島第二高等女学校の校庭で、後輩の遺体を火葬した。記録によると43人が犠牲になったという。泣きながら骨を拾ったと説明し「残酷だがこれが戦争の現実。記憶から消したいと思っても決して消えない」と語った。

 参加者は平和をテーマに意見交換。「これまでは誰かが平和な未来を保障してくれると思っていた。被爆者が高齢化する中、自分たちで考えなければならない」「現在の国際政治や国際問題についても勉強したい」などの声が上がった。

 トークは県内の大学生グループ「リンガ・フランカ」が昨年から開き、3回目。(新谷枝里子)

(2015年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ