×

ニュース

NYで被爆資料の展示を 米の「平和大使」 広島市長に提案

 米ニューヨーク在住で、広島市の「ひろしま平和大使」を務めるキャサリン・サリバンさん(48)が7日、広島市役所で松井一実市長と会い、市が首都ワシントンでの原爆展に出している被爆資料を、ニューヨークでも展示したい意向を伝えた。松井市長も前向きな姿勢を示した。

 市は被爆70年に合わせ、アメリカン大で、長崎市などと合同の「ヒロシマ・ナガサキ原爆展」を開催。6月13日から今月16日までの会期で、犠牲者の遺品など実物資料25点を紹介している。9月半ばから約1カ月間は、ボストンでも開く。サリバンさんはニューヨークで11月から故丸木位里・俊夫妻の「原爆の図」の巡回展示があるのを踏まえ、「原爆展の資料も受け入れたい」と提案。松井市長は「いいアイデアだ」と応じた。

 サリバンさんは、ニューヨークを拠点に被爆者が高校生に体験を語る企画「ヒバクシャ・ストーリーズ」を運営している。原爆の日に合わせ、企画の支援者で、南区出身の被爆者サーロー節子さん(83)=カナダ・トロント市=たちと共に市を訪れた。(田中美千子)

(2015年8月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ