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スポーツでたどる広島復興 15日 中国放送が特番

 中国放送は被爆70年の今夏、広島の復興をスポーツを通じて振り返るテレビ特別番組「Since1945~戦後70年広島スポーツのキセキ」を、15日午後3時から放送する。「広島東洋カープ初優勝」「広島アジア大会」「駅伝」。人々を勇気づけた三つの出来事を支えた人物に焦点を当てる。

 カープを創立から鼓舞し続けた番記者、首都以外では例がなかったアジア大会の開催に尽力した広島市職員とクウェート人男性、がれきが残る終戦半年後に広島―呉間往復のコースで開かれた駅伝のスタッフや出場者…。関係者の知られざる思いやエピソードを、再現ドラマや当時のニュース画像、写真などを織り交ぜて紹介する。

 カープ初優勝のメンバーだった衣笠祥雄さん、大のカープファンの俳優谷原章介さんやアンガールズらが出演。さまざまな奇跡を重ねてきた広島のスポーツの軌跡を振り返る。

 「広島の人々は戦後苦しい時期、『頑張れ』と選手を応援することで、自らを鼓舞し、生きる力をもらっていた」と谷原さん。衣笠さんも「スポーツは笑顔を得るため一生懸命頑張るもの。あれだけの目に遭った広島で初めて全ての人が笑顔になった」と初優勝を振り返る。スポーツの力をあらためて感じられそうだ。(余村泰樹)

(2015年8月8日朝刊掲載)

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