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原爆劇で被爆体験継承 21日に広島市で公演

■記者 森田裕美

 一発の爆弾が広島にもたらした悲劇と、平和の尊さを描く原爆劇「I PRAY」の公演が21日、広島市中区のアステールプラザである。小中学生を中心に公募で選ばれた出演者たちは、被爆体験を継承する大切さをかみしめ、本番を心待ちにしている。

 1945年の広島を舞台に、被爆の悲しみと、焦土から立ち上がる市民の力強さを描く。広島YMCAなどでつくる実行委員会が主催し、12年前から毎夏、市民による公演を続けている。

 今年は児童や生徒のほか親子参加もあり、3歳の幼児から40歳代まで55人が舞台に立つ。練習は7月から本格化し、今月17日に幟町小(中区)であったリハーサルでは、劇の制作者でダンス講師の木原世宥子(ようこ)さん=南区=から一人一人が表情や姿勢など厳しく指導を受けた。

 出演者の一人、温品小6年桧山里香子さん(11)=東区=は「核兵器の恐ろしさ、平和への願いを世界中の人に届けたい」と意気込んでいる。公演は午後6時から。入場料999円。実行委Tel082(227)2884。

(2008年8月20日朝刊掲載)

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