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ヒロシマの心 音楽で世界へ 内外の著名人招き演奏会 13年夏県構想

 広島県は25日、広島から世界に向けて平和を訴えるため計画している「ひろしま平和発信コンサート」の構想をまとめた。開催時期は2013年7月27日から8月6日までの11日間。県内各地で国内外の著名アーティストが出演するコンサートや音楽イベントを開く。

 構想によると、メーンは8月3日、広島グリーンアリーナ(広島市中区)である「エターナルピースコンサート」(仮称)。今後、世界の著名アーティストに出演交渉を進める。

 このほか、県出身歌手のステージや広島交響楽団などが県内各地で開くリレー演奏など、多彩なプログラムを並べる。

 期間中のイベントも含め、会場には旧広島市民球場跡地(中区)や平和記念公園(同)、世界遺産の厳島神社(廿日市市宮島町)などを想定する。

 コンサートは2013年以降も継続的に開催を目指すとし、収益を非政府組織(NGO)の平和貢献策の支援に充てる仕組みをつくる。

 県や広島市などの関係自治体、経済界などが10月下旬、実行委員会を結成。12年度は、子どもの国際交流事業▽平和貢献を担う民間の人材育成▽世界の主要NGOを招いた国際会議―などのプレイベントを実施する方針。総事業費は2011~13年度の3年間で計4億5千万円を見込む。

 構想は、県や経済界などでつくる構想策定委員会が25日、県庁で開いた会合で決定した。(加納亜弥)

(2011年8月26日朝刊掲載)

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