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核廃絶の道筋 討議 ひろしまラウンドテーブル開始

 核兵器保有国を含む5カ国の外相経験者や研究者が被爆地・広島に集い、核兵器廃絶の道筋を探る円卓会議「ひろしまラウンドテーブル」が8日、広島市南区のホテルで始まった。広島県の主催で9日まで。

 オーストラリアのギャレス・エバンス、日本の川口順子の元外相2氏や韓国元高官、核兵器を保有する米国、中国の大学教授たち計13人が参加した。広島県の湯崎英彦知事のあいさつに続き、核兵器の非人道性と安全保障をテーマに非公開で意見交換した。

 県の「国際平和拠点ひろしま構想」の一環で、2013年度に始め3回目。9日の会議終了後、参加者が記者会見で討議の成果を報告する。昨年の会議では、日本に「核の傘」からの脱却を促すなど、核兵器に頼らない安全保障の実現を各国政府に求める提言をまとめた。

 関連行事として、県は9日午後3時15分から、中区の広島国際会議場でシンポジウムを開催。円卓会議の出席者4人を招き、核軍縮をめぐる現状や今後の展望についてパネル討論する。(松本恭治)

(2015年8月9日朝刊掲載)

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