×

ニュース

命つなぐ大切さ講演 シベリア抑留体験記復刊記念 邑南で「おくりびと」原案著者 島根

 映画「おくりびと」の原案になった「納棺夫日記」の著者、青木新門さん(78)=富山市=の講演会が8日、邑南町の田所公民館であった。

 邑南町の品川始さん(91)がシベリア抑留の体験をつづった「凍った大地に」を10年ぶりに復刊したのを記念し、有志の実行委員会が主催。約250人が集まった。

 「いのちのバトンタッチ」と題して話した青木さん。叔父を死の直前に見舞った経験を紹介し、「死を頭で考えず、五感で認識してほしい」と強調した。

 講演後、青木さんと握手した品川さんは「経験を基に命をつなぐ大切さを語られた。非常に良かった」と喜んでいた。

 実行委の日高勝明委員長(75)は「命と平和について考える活動を、これからも続けたい」と話した。(城戸昭夫)

(2015年8月9日朝刊掲載)

年別アーカイブ