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山口でも非核の誓い 長崎原爆の日 被爆者ら追悼

 長崎に原爆が投下された9日、市民団体「山口折鶴の会」と県原爆被爆者支援センターゆだ苑が、山口市でそれぞれ追悼行事を開いた。

 市役所前であった同会の平和祈念式には約40人が参加。安常久巳会長(68)=同市小郡山手上町=は「長崎に原爆が落とされたこの日を核兵器が使われた最後の日にしなければならない」とあいさつ。参加者で千羽鶴を非核平和都市宣言碑に供え、横断幕を手に約700メートルを行進した。

 ゆだ苑は、同市江良の共同墓地にある「非核三原則の貫徹と核兵器廃絶を誓う碑」の前で追悼式を開いた。防府市警固町の市川倭文枝(しずえ)さん(84)は70年前、爆心地から3・5キロの長崎市の自宅で被爆。「平和憲法が揺らいでいると感じる。平和な時代をこれからも過ごせるように」と祈っていた。(宮野史康)

(2015年8月10日朝刊掲載)

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