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長崎犠牲者を悼む 広島の原爆資料館で「慰霊の会」 長崎原爆の日

 長崎原爆の日の9日、被爆地広島から犠牲者を追悼する「慰霊の会」が広島市中区の原爆資料館東館であった。被爆者や市民約50人が参加し、核兵器のない世界を目指す決意を新たにした。

 参加者は長崎市の平和祈念式典のテレビ中継を静かに見守り、原爆が投下された午前11時2分、黙とうをささげた=写真。県被団協の坪井直理事長(90)はあいさつで「核兵器の存在は絶対に許されない。諦めずに活動を続けましょう」と団結を呼び掛けた。

 長崎市の爆心地から約4キロの自宅で被爆した浅川晴恵さん(79)=広島市中区=は「原爆や平和について学ぶ機会をもっと増やすべき。二度と悲劇を繰り返さないために体験を語り継いでいく」と誓った。(原未緒)

(2015年8月10日朝刊掲載)

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