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被爆者の願い 受け継いで 岡山に70周年記念碑建立

 岡山県原爆被爆者会は「原爆被爆七十周年記念碑」を岡山市中区の奥市公園に建立し10日、除幕式をした。被爆者や家族たち約20人が、平和と核廃絶の思いを次世代につないでいくよう確かめ合った。

 高さ180センチ、幅40センチ、奥行き15センチの北木石に碑名が刻まれている。伊原木隆太知事が揮毫(きごう)した。原爆投下から70年の節目の事業として、50万円を掛けた。式では出席者全員がロープを引き除幕。「原爆を許すまじ」を合唱した。

 記念碑委員を務めた同会の妹尾要顧問(84)は「被爆者がいたことも分からない時代になっている。被爆者の思いを残していきたい」。同会の土屋圭示会長(87)は「戦争は二度としてはいけない。特に核兵器は地球にいらない。その思いを2世、3世へと継承したい」と話した。(持田謙二)

(2015年8月11日朝刊掲載)

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