×

ニュース

中東の若者と「暴力」議論 広島県神石高原で「学生会議」

 紛争問題を抱えるイスラエル、パレスチナと、日本の大学生が交流し、解決の糸口を探る「日本・イスラエル・パレスチナ合同学生会議」が、神石高原町の宿泊施設で開かれている。10日は「暴力」をテーマに議論した=写真。

 イスラエル6人、パレスチナ3人、日本11人の計20人が参加。ユダヤ人少年3人が殺害された後、パレスチナ人少年の遺体が見つかった2014年の事件などに関し、「報復は必要と思う」「いや、処罰は政府に任せるべきだ」などと意見を交わした。

 イスラエル人の大学生イラン・シュレーターさん(25)は「自分と異なる意見が聞け興味深い」。パレスチナ人の大学院生アイマン・ザワハラさん(23)は「一般市民が傷つくことはどんな理由でも許されるべきでない」と話した。国際基督教大1年砂村真由さん(19)は「日本人ならではの視点で考え、発信したい」と力を込めた。

 東京都内の学生の団体が2003年から開催。11、12、14年も県内が会場になった。海外の学生は7日に来日。12日に広島市に移動し、14日に中区の平和記念公園を訪れる。(渡部公揮)

(2015年8月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ