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「世界一大きな絵」未来へ 被爆70年 布など100枚つなぐ 国内外の子ども制作

 国内外の子どもたちが平和を願って描き、つなぎ合わせた絵を披露するイベント「世界一大きな絵 広島被爆70周年」が10日、広島市中区であった。約300人が参加した。(川手寿志、写真も)

 絵は縦45メートル、横70メートル。「PEACE」の文字が浮かぶ空を羽ばたく白いハト、手形で表現した虹に覆われる地球、「世界は一つ」のメッセージが記された地球で手をつなぐ人たち…。国内の61市区町と、米国、中国、ドイツなど26カ国の幼稚園児から中学生までが、思い思いに描いた5メートル四方の布など約100枚をつなぎ合わせた。

 東京のNPO法人アース・アイデンティティー・プロジェクツが2005年に始めた活動の一環。被爆70年の節目に、同法人などでつくる実行委員会が広島市で催した。今後も作品を募り、20年の東京五輪の会場などで展示したいという。

 同法人の河原裕子会長(68)は「子どもの絵をつなげることで友好を深め、平和を願う機運を世界中に広めたい」と話した。

(2015年8月11日朝刊掲載)

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