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つなぐ~戦後70年 工廠空襲の映像完成 光高放送部 22日、追悼式で上映 光

 光市光井の光高の放送部員が、748人が犠牲になったとされる1945年8月14日の光海軍工廠(こうしょう)の空襲を題材にしたドキュメンタリー映像を、完成させた。戦後70年の節目に合わせ、「若い世代に地元の歴史を見つめ直してほしい」との思いを込めた。22日、同市島田の市地域づくり支援センターである市戦没者追悼式で上映する。

 タイトルは「光空襲~あの日を忘れない~」で約10分間。動員学徒として工廠で働いていた女性のインタビューや、女子挺身(ていしん)隊だった女性と工廠跡地を訪ねた様子を収録。戦中や戦後の市内の様子も市提供の写真で紹介する。

 元副部長の3年周防則志君(18)を中心に、放送部員13人が5月から休日などに取材、編集した。周防君は「中学の平和学習で空襲を知ったつもりになっていたけれど、取材で実際に傷ついた人の話を聞いて衝撃を受けた。同級生にも、地元で起きた戦争の悲劇を知ってほしい」と話している。(高田果歩)

(2015年8月11日朝刊掲載)

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