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広島の被爆者らも抗議 原爆慰霊碑前で座り込み 川内原発再稼働

 九州電力川内原発1号機が再稼働した11日、被爆者団体や広島県原水協、県原水禁などは、平和記念公園(広島市中区)の原爆慰霊碑前で相次ぎ座り込み、再稼働に抗議した。

 県被団協(佐久間邦彦理事長)と県原水協は午後0時15分から30分間、約70人が「原発再稼働強行は許さない」などと書いた横断幕を持って座り込んだ。国内にある全原発の廃炉を求める決議文を採択。県被団協の佐久間理事長(70)は「原発は事故が起きれば核兵器と同じで、放射線で人類を苦しめる。安全を保証するにはなくすしかない」と語気を強めた。

 県平和運動センターと県原水禁が呼び掛けた座り込みは午後5時半から30分間で、約50人が参加。「再稼働NO」などと記した紙を掲げた。全国の原発の再稼働阻止を訴える抗議文を採択。参加したもう一つの県被団協(坪井直理事長)の箕牧智之副理事長(73)は「フクシマの二の舞いになりかねない。再稼働に賛成できない」と話した。(川手寿志)

(2015年8月12日朝刊掲載)

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