殿堂に響く平和の調べ 広響、サントリーホールで初公演
15年8月12日
クラシック音楽の殿堂、サントリーホール(東京都港区)に11日、広島交響楽団の演奏が初めて響いた。世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチを迎えたコンサート。被爆70年の夏に平和のメッセージを力強く発信し、楽団の歴史に新たな一ページを刻んだ。
東京での単独公演は22年ぶり。音楽監督・常任指揮者の秋山和慶のタクトで、5日に広島で開催した「平和の夕べ」コンサートと同じ曲目を奏でた。力あふれるベートーベンの劇音楽「エグモント」序曲で幕開け。続くヒンデミットの交響曲「世界の調和」で壮大なハーモニーを響かせた。
最後のベートーベンのピアノ協奏曲第1番で会場は最高潮を迎えた。オーケストラの豊かな調べを楽しむかのように、アルゲリッチが伸びやかに鍵盤をはじいた。ホールには生き生きとした音色が満ち、約1900人が幸福感に包まれた。
秋山は「日本のオーケストラのひのき舞台。広響にとって大きな一歩になる」と話した。(余村泰樹)
(2015年8月12日朝刊掲載)
東京での単独公演は22年ぶり。音楽監督・常任指揮者の秋山和慶のタクトで、5日に広島で開催した「平和の夕べ」コンサートと同じ曲目を奏でた。力あふれるベートーベンの劇音楽「エグモント」序曲で幕開け。続くヒンデミットの交響曲「世界の調和」で壮大なハーモニーを響かせた。
最後のベートーベンのピアノ協奏曲第1番で会場は最高潮を迎えた。オーケストラの豊かな調べを楽しむかのように、アルゲリッチが伸びやかに鍵盤をはじいた。ホールには生き生きとした音色が満ち、約1900人が幸福感に包まれた。
秋山は「日本のオーケストラのひのき舞台。広響にとって大きな一歩になる」と話した。(余村泰樹)
(2015年8月12日朝刊掲載)