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原爆・戦争 体験身近に 地元住民の証言展示 広島県世羅

 「平和への証言」展が、世羅町甲山の大田庄歴史館で開かれている。町内の被爆者、従軍体験者たち8人から聞き取った証言をパネルにして展示している。9月23日まで。

 看護学生だった女性は広島の爆心地から約1・5キロの広島赤十字・原爆病院で被爆した。「建物に押さえつけられて身動きの取れない友、先輩を助け出すことのできない無力さ・もどかしさ」と振り返っている。陸軍兵士だった男性は、パプアニューギニアでの戦闘などについて語っている。

 「武運長久」の文字をかたどった千人針、戦時中の映画ポスターなど約50点の資料も並ぶ。同町東上原の門原一士さん(72)は「世羅と戦争の関係が感じられる」と話した。月、火曜休館。入館料210円(中学生以下100円)。(与倉康広)

(2015年8月12日朝刊掲載)

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