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「被爆 悲惨さ伝える」 高校生平和大使・県立広島高井上さん 軍縮会議でスピーチへ

 第18代高校生平和大使としてジュネーブ軍縮会議に派遣される広島県立広島高1年井上つぐみさん(15)=広島市安芸区=が18日、全体会議でスピーチする。広島からの大使では初めて。12日、市役所で記者会見し、英語で核兵器廃絶を訴える決意を述べた。

 井上さんのスピーチは、日本政府代表部の発言に続く約5分間。曽祖父の被爆体験に触れ、原爆詩も読み上げる。「原爆の被害の悲惨さと被爆者の憤りを伝え、被爆70年の節目に微力でも廃絶に向けた力になりたい」と意気込みを話した。

 平和大使は広島、長崎両市を拠点とする市民の派遣委員会が1998年から全国で募り、軍縮会議に派遣している。外務省との調整で昨年初めて長崎市の高校生によるスピーチが実現した。

 ことしは22人が16~20日にスイスを訪れ、国連欧州本部で会議を傍聴。県内からは、福山暁の星女子高1年脇原華怜さん(16)=福山市=も参加する。高校生が集めた核兵器廃絶を求める約16万人分の署名を提出する。(水川恭輔)

(2015年8月13日朝刊掲載)

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