×

ニュース

卒業後65年 戦中語り合う 県立呉第一高女 中区で同窓会

 呉市の県立呉第一高等女学校(現呉三津田高)を1946~47年に巣立った卒業生の同窓会が30日、広島市中区のメルパルク広島であった。戦時中、動員されて呉海軍工廠(しょう)で働いた思い出などを語り合った。

 同窓会は毎年開いている。今回は卒業後65年を記念し、千葉、鹿児島県など遠方を含む37人が参加した。食事をしながら談笑し、校歌を歌ったり、記念写真を撮ったりして当時を懐かしんだ。

 全員が終戦までの約1年2カ月間、動員学徒として人間魚雷「回天」の部品作りなどに携わった。藤本テル子さん(82)=府中町=は「戦時中で勉強できなかった。元気でいられるのは当時の苦労のおかげ」と振り返る。

 幹事の木村美保子さん(82)=中区=は「空襲で逃げ回り、みんなで歌った。高齢になり、集まるのは最後かもしれない」と話していた。(赤江裕紀)

(2911年8月31日朝刊掲載)

年別アーカイブ